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YAMAPなどの登山情報サイト・アプリでよく見かける「コース定数」という指標。
これまでなんとなく「数字が大きいと大変そう」みたいな感じで利用していませんか?
今回は、登山におけるコース定数について深堀してみたいと思います。
多くの方がご存じの通り、コース定数とは登山コースの「体力的な難易度」を数値で表す指標です。
具体的には、標準コースタイム、歩行距離、上り累積標高、下り累積標高の4つの要素から、次の式で算出されます。
コース定数=1.8×標準コースタイム(時間)+0.3×上り累積標高(km)+0.1×下り累積標高(km) + 0.1×距離(km)
数値が大きいほど体力的にきついコースとなります。
例えば、YAMAPでは12未満が「やさしい」、12から24が「ふつう」、25以上が「きつい」とされています。
具体的な山に当てはめてみると、下記のようになります。
・高尾山(上り・下りともに1号路、ケーブルカー利用なし):コース定数13
・大山(ケーブルカー利用):コース定数12
・塔ノ岳(上り・下りともに大倉尾根):コース定数32
この指標の利点は、距離が短くても急な登りが多いコースや、逆に距離は長いが緩やかなコースなど、単純な距離だけでは比較しにくい体力消耗度を、ある程度客観的な数値で比較できる点にあります。
登山計画を立てる際、自分の体力レベルとコース定数を照らし合わせることで、無理のない山選びやペース配分の目安にすることができます。
数字だけでは実感が沸かないという方は、自分が登ったことがある山や身近な山と比較されるとわかりやすいです。
ここまではご存じの方も多いと思うのですが、コース定数にはさらに深い意味があります。
コース定数の値に重さ(自分の体重+荷物の重量)を掛けると、行動時のエネルギー消費量となるということです。
式に表すと下記のようになります。
エネルギー消費量={1.8×標準コースタイム(時間)+0.3×上り累積標高(km)+0.1×下り累積標高(km)+0.1×距離(km)}×{体重(kg)+荷物・衣服の重量(kg)}
この式によって、登山中に補給するエネルギー量の目安を見積もることができます。
すなわち、行動食や昼食など、エネルギー源となるものをどれくらい持っていくのが適切か分かるということです。
なお、登山中のエネルギー源として推奨されるものは、チョコなどの甘いものや、お米などといった炭水化物です。
ここで、「自分はダイエットのために山に登っているから炭水化物は持って行かない」、「炭水化物は体に良くない」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
この考え方は登山においては危険です。
なぜなら、炭水化物を適切に取らないとエネルギー不足に陥り、その結果体調不良によって行動不能になる可能性があるからです。
具体的には、異常な疲労や倦怠感を感じたり、エネルギーを補うために体が筋肉や内臓のたんぱく質を分解し始め、分解されたタンパク質から老廃物が多量に生じて腎臓に負担をかけるといったことが起こります。
また、「自分は脂肪の蓄積があるからエネルギー源には困ってない!」と考えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、これも間違いです。
脂肪は炭水化物が無いと燃焼できないからです。
登山において甘いものなどの行動食を持っていくということは、単に空腹を紛らわすだけでなく、安全登山の観点からも理にかなっているわけですね。
やまりふでは皆様に山歩きを楽しんでいただくことを最大の目的としておりますが、そのためには安全に気を付けることが必要と考えております。
そのため、登山イベントを企画するだけではなく、今回のように登山に関する情報発信も行っていきます。
皆さまのご参考になれば幸いです。