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毎年社会人向けに東京芸大が公開講座をやってます
それにいってきました。人気のある講座は抽選なんだけどね=あたってしまった。
一日サークルの主催はマジで絵を描くとかなんか作るとかインドアな遊びが好きです
それで大きな紙に木炭でデッサンするっていう講座
(9月8日~10日 金・土・日)に行ってきました・・・
一日有休とって21500円でした・・・
一日中描けるし、芸大の先生にアドバイスもらえて
とても励みになる
(うまいとか下手とかのダメだしはされないです。
むしろ褒め殺しされて気持ち悪いかも^^)
もしこういうの興味ある人いたら
一緒にちゃんとアーティストのいるところで習ってみません?
という感じで・・・・
東京芸大は敷居高いと思うかもですけど先生たちはとても気さくです
美大って広いんだね・・・・写真は規則で撮ってはいけなかったから
スケッチをしました。この絵で伝わるかな・・・
階段で降りていくと広ーい部屋に高さ5mくらいの
馬に乗った西洋の将軍の石膏があるんです
2体が向き合ってて人がちっちゃく見えます
こんな堂々とした騎馬像があるとしらず
来る前は人の石膏(ミロのビーナスとか)を
全身で描ければいいかなとおもってたんだけど
この騎馬像を見たらこっちが描きたくなってしまって
サイズ100㎝×65㎝で3日間描き続けました
描いた結果はこれ↓ふぅー疲れた。
木炭デッサンって普通は65㎝×50cmというサイズでするんですが
でもって石膏も胸から上の人の顔みたいなの描くだけ・・・が普通
でも倍版っていう100×65㎝に挑戦してみたくて
しかも画材屋にはこんなデカいの売ってないので
わくわくしてたんですよね・・・
このサイズで人の全身の描いてみたいと・・・
そしたらおいてある石膏が想像の斜め上行ってて
ああこんな迫力のを描けるんだ・・・と
(僕のデッサンで迫力伝わるか微妙ですが・・・
なんか馬が髪型かわいいし、
白いからメリーゴーラウンドみたいだ^^
何回もいろんなところの長さ測って丁寧に書いたから
形はそれなりに正確だとおもうんだけど・・・)
すこし休憩しながらほかの石膏もあれこれ書いたので載せてみます・・・静かで広々して、天井から入ってくる自然光がきれいで
絵を描く人間としてはとても癒されました
これはフィレンチェにあるメディチ家の人の墓の前の彫刻
ミケランジェロです。やっぱルネサンス感じるのは
ミケランジェロですね・・・・
これは僕が描かなかった方のもう一個の騎馬像(来年あたったら書いてみようかな・・・)
ドナテッロという人の「ガッタメラータ将軍騎馬像」
はやがきスケッチだしにてないから言われないとわからんですね
なにげに有名な彫刻です。
ガッタメラータ将軍の胸像部分だけこの像から取り出して
あちこちの美術教室で描かれてる彫刻です。
というより全体像がこうなってたのを僕は初めて知りました。
僕が描いたのはヴェロッキオという人の「コレオーニ将軍騎馬像」
二つの騎馬像は↑こんな風に向かい合ってます
ああ・・・この迫力が伝わればいいのにと思って描いてます^^
時間足りないなー^^
これはドナテッロさんの「聖ゲオルギウス」
キリスト教世界の有名な伝説の聖人で強い人
竜を退治したことになってます
ラテン語でゲオルギウス、英語でジョージ、
フランス語でジョルジュという人の名前は彼にちなんでつけられてます
これも胸像が切り出されてよく美術教室で描かれます
胸像はなぜかジョルジュとフランス語で呼ばれることが多い
僕も一回描いたことあります・・
あと文化財の保護も兼ねてるのか・・・・
仏像の顔とか・・・日本彫刻もたくさんあります
日本の美大なんだな・・・
聞いたところによるとさっきの騎馬像は
イタリアにあって(ヴェネチア)青銅像らしい
それをシリコーンなどで型をとってから
石膏をつくるとのこと(この二つはボストン美術館が型取りして
世界のあちこちに石膏を送ってシリアル番号で管理してるらしいです)
日本で騎馬像を描けるのは東京芸大だけとおっしゃってました
(多摩美大とか武蔵野美大もなんかすごいのもってるとは思いますが・・・)
講座を開いてるのは彫刻科の教授と助手、修士、学部の学生さんたち。描いてる人を見て回りながらたまにアドバイスとかしてくれます。
きさくでやさしい人が多い気がする・・・絵とか描いてると人が丸くなるんですかね^^
「おおーーイイ感じに筋肉かけてますねー」
とか励ましながらみんな楽しそうでした。
あと参加者には美大の受験生みたいな人もたくさんいる
美大は3-4浪も珍しくないとか
必死で描いててものすごい木炭の粉がとんで顔がホームレスみたいになってる人もいました・・・絵もかなり真っ黒
僕の白っぽいのとすごい違う^^
(石膏白いし、あまり木炭乗せると後で家で汚れるんだもん)
彼からは鬼気迫るものを感じたなぁ・・・
僕の描いてるのと違う方の騎馬を描いてたけど
すごい馬の迫力がちがった 馬の顔に浮いてる血管とか強調してて
僕みたいに像を全体で納めるんじゃなく
馬の顔をドアップ、イイ感じに将軍の顔がのぞくところを選んで書いててうまいなぁと(見せ方も考えてる)感心
プロを目指す人はこうでなきゃね・・・そういう人と描けたのが楽しかったんだろう(汚れてるので近くには来てほしくなかったけど^^)
3日目の午後は描かないで先生にみんなの絵を講評してもらいます
みんなどんな狙いとかなんでその石膏選んだかとかそういう思いを各自話したら、先生からこうすればよかったとかアドバイスもらいます。
ほかの人がこんな風に書くのか・・・とかおもって先生の講評聞くとなんか絵を描く時に
「あ・・・そういうとこ見えてないな・・・」
「僕だったらこの像みてどこをどっちから描いただろう」
・・とかとかいろいろきづくのでわりといい気付きをもらえます
線で輪郭から攻めるタイプ(=僕かな…ちゃんと美大行ってない人はこれが主流かも)
面で陰影で攻めるタイプ(=若い受験生はほとんどこれ)
日本画の日展に毎年出してます…なんて人もいて
ひえーーそんな人とまじって上級とか言って僕描いてたんだ・・・とびびる
僕の講評は・・・
まず僕の絵についての説明
「上級なんておこがましいくらい胸像しか描いたことなくて
それでも大きな全身像とかかく練習になるかなと来てみました。ミロのビーナスとか描こうと思ってたらこの馬みてしまったらこれしか目に入らず迫力あってかっこいいなと
でも馬の顔画面いっぱいに黒く迫力で描く人見たり
自分の馬はちょっとかわいくて弱いなとかそういう風には思いました。倍版でもこの大きい石膏だと人の顔が5cmくらいになってしまう・・・。もう倍で描きたいくらいです。
馬の持ち上げてる方の脚の上の筋肉とか・・・あまり見えませんでした。難しいです」
「胸像しか描いたことないわりに初めての倍版にしては正確に書けてる。胸の筋肉は不満かもですが前脚の筋肉があるから前にでてきててきちんとした絵になってます。」(修士の方)
「不思議な世界観、彫刻台を大地にしちゃった。物語みたい、でも自分の絵なんだから好きなように描いてほしい」(教授)
「素直に丁寧にかかれてます。私も前脚が立体感をうまく出してると思います。倍版でかくて楽しかったでしょう。よかったら来年も来てください。」(学部の方)
いやーー面はゆい&やさしい^^来年も行ってみたくなった・・・
えーっと今週末に当サークルでは千葉に陶芸を体験しに行きますが・・・
次はなんか絵を描くイベントしようと思ってます
美術教室でかく石膏は初めての人にはつまらないかもです
スケッチとか募集しようと思ってますが
(都内で毎年やってるすごいたくさん人が集まるところです
日にちも決まってて10月8日です)
本ブログでこんな風に考えると楽しくかけるかなというようなことを案内してみたいと思ってます
よかったらご検討ください^^