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今回のどうぞの椅子の時間を、
私なりに漢字ひとつで表すと『揺』でした。
今回はどうぞの椅子として、
いつものように会話を中心にした会では初めての野外イベント。
ピクニック企画でした。
朝から降り始めた雨。
くるくると変わる天気予報。
お天気がまったく読めない中、
普段は楽天的なわたしも、
この日はずっと天気予報とにらめっこをしながらイベントまでの時間を過ごしました。
ピクニックとして決行するのか、
それとも急遽カフェ開催とするのか。
主催者として、本当に悩んだ一日でした。
結果、何とか本降りの雨はやみ、
広い芝生を、私たちだけで使うような貸し切りのピクニック。
夜の間接照明に照らされた公園は幻想的で、日常の中ではなかなか味わえない、ゆったりとした時間が流れていました。
・・・でも、やっぱり寒かった!
参加者の方々の足元が冷えていないか、雨に濡れてしまわないか。
そんなことを気にかけながら始まった会でしたが、気づけばいつものように会話に引き込まれていて、お天気のことはいつの間にか忘れていました。
全く異なる場所で生きている人たちが、ほんの2時間だけ、同じ時間を過ごす。
はかないようでいて、
終わってみると、
寒さとは正反対の、あたたかな記憶として残る時間でした。
夕暮れの公園は、室内の明かりとは違うやわらかさがあって、
いつもより少しだけ、本音に近い言葉が自然と出てくるような気がしました。
そこにいる誰かと、ゆるやかにつながっていることをふと感じられるような、そんな空間。
一緒に笑い、
一緒に味わうお菓子は、
一人で食べるよりも、何倍もやさしい味がしました。
今度は、もう少しあたたかい日に。
またやってみたいと思える、私にとって思い出深い企画のひとつになりました。
冬に戻ったように寒い小雨の中、
今回のピクニック企画に快く参加してくださり、一緒に空間を作ってくださったみなさまに感謝を込めて。
どうぞの椅子主催者
ゆかの覚書